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事業承継・M&A補助金のしくみ(2026年・16次公募)

仲介手数料の一部が補助される専門家活用枠を中心に、4つの枠の上限額・補助率、手数料が対象になる条件、日程と準備をまとめました。

確認 2026-10-04

目次(10項目)
  1. はじめに:仲介手数料の一部が補助される
  2. 16次公募の日程
  3. 4つの枠をひと目で見る
  4. 売り手が使う「専門家活用枠」
  5. 仲介手数料が対象になる条件
  6. 廃業・再チャレンジ枠
  7. 申請の準備
  8. 次に読む
  9. 出典
  10. 相談について

はじめに:仲介手数料の一部が補助される

会社を売るとき、仲介会社やFAに払う手数料の一部を、国が補助する制度があります。「事業承継・M&A補助金」です。

この記事は、2026年10月4日に16次公募の公募要領で確かめた内容です(公式サイト)。公募の回ごとに中身が変わるため、申請の前に最新の公募要領を確かめてください。

ポイント

手数料が補助されるのは、交付決定の後に結んだ契約だけです。仲介会社と契約する前に、この制度を知っておく必要があります。

16次公募の日程

項目日付
公募要領の公開2026年9月4日
申請の受付2026年10月2日〜11月6日 17:00
補助事業の期間2027年1月下旬(予定)から14か月以内

締切を過ぎた申請は受け付けません。申請は国の電子申請「Jグランツ」で行います(専門家活用枠の公募要領)。

4つの枠をひと目で見る

16次公募には4つの枠があります。売り手が主に使うのは「専門家活用枠」と「廃業・再チャレンジ枠」です。

枠誰のため補助上限額補助率
専門家活用枠(売り手・買い手)M&Aの専門家費用600万円売り手1/2か2/3、買い手2/3
専門家活用枠(小規模売り手支援類型)小規模な売り手の専門家費用450万円2/3
事業承継促進枠親族・社員に継ぐ後継者の設備投資など800万円(賃上げで1,000万円)1/2か2/3
廃業・再チャレンジ枠廃業して新しく挑戦する人300万円2/3
PMI推進枠M&Aの後の統合(主に買い手)公募要領を参照公募要領を参照

出典は各枠の公募要領です(小規模売り手支援類型、事業承継促進枠、廃業・再チャレンジ枠)。補助金は、事業が終わって精算した後に払われます。先に自分で払う必要があります。

売り手が使う「専門家活用枠」

上限額と上乗せ

専門家活用枠の売り手支援類型は、次のとおりです。補助額が50万円に届かない申請は受け付けません。

項目金額
補助上限額600万円
買い手の調査(DD)を行う場合の上乗せ+200万円
残った事業を廃業する費用の上乗せ+300万円
補助下限額50万円

期間内に引き渡しまで進まなかった場合、上限は300万円に下がります。その場合、原則として調査(DD)の費用だけが対象です。

補助率が2/3になる条件

売り手の補助率は、原則1/2です。次のどちらかに当てはまれば、2/3になります。

営業利益率の比べ方は、公募要領に2通りの期間が書かれています。当てはまるかは、顧問税理士と確かめてください。

小規模な会社向けの類型

従業員が少ない会社には「小規模売り手支援類型」があります。補助率は2/3、上限は450万円で、下限額はありません。

業種小規模の基準
製造業その他従業員20人以下
商業(卸売・小売)・サービス業従業員5人以下
宿泊業・娯楽業従業員20人以下

引き渡しまで進まなかった場合、上限は50万円に下がります。その場合は着手金、システム利用料、調査(DD)の費用が対象です。600万円の類型と同じ回に両方は申請できません。

仲介手数料が対象になる条件

国に登録した仲介会社・FAだけ

手数料が補助されるのは、国の「M&A支援機関登録制度」に登録した仲介会社・FAに払ったものだけです。登録の確認は、交付決定の時に行われます(M&A支援機関登録制度)。

当サイトの相談先の一覧で、会社ごとの登録の状況を見られます。契約の前に、国のデータベースでも確かめてください。

契約の順番

対象になるのは、交付決定の後に契約し、期間内に支払ったお金だけです。公募要領の例を、売り手向けに言い換えると次のとおりです。

仲介会社との契約最終契約・成功報酬の支払い対象か
期間内期間内対象
期間の前期間内対象外
期間の前最終契約は期間の前、支払いは期間内対象外
期間内支払いが期間の後対象外

すでに仲介会社と契約している場合は、その手数料は原則として対象外です。期間の前に結んだ最終契約の日付を、覚書で後ろにずらすことも認められません。

中間金と成功報酬

中間金(基本合意の時に払うお金)も、条件を満たせば対象です。相手と基本合意書を結ぶ必要があり、意向表明書では足りません。

成功報酬は、相手と最終契約を結んで払ったものが対象です。どちらも、仲介会社との契約書に「その時点で払う」と書かれている必要があります。

マッチングサイトの費用

マッチングサイトの登録料・利用料・成約手数料も、「システム利用料」として対象になります。サイトの運営会社が国に登録していなくても対象です(登録制度の公募要領(令和8年度))。

ただし、サイトが仲介やFAのサポートも行う場合、その費用は委託費の扱いです。その場合は、運営会社の登録が必要になります。サイトの比べ方はM&Aマッチングサイトの比較と使い方にあります。

補助額の計算の例

補助額は「対象経費 × 補助率」で、上限を超えた分は出ません。売り手支援類型で、補助率が2/3の場合の例です。

対象経費計算補助額
300万円300万円 × 2/3200万円
900万円900万円 × 2/3 = 600万円600万円(上限)
1,500万円1,500万円 × 2/3 = 1,000万円600万円(上限)

手数料がいくらになりそうかは、手数料の計算で会社ごとに試せます。消費税の扱いなど細かい点は、公募要領の別紙で確かめてください。

廃業・再チャレンジ枠

使える人

M&Aで売れなかった会社を廃業し、新しい事業に挑む人のための枠です。単独で申請する場合は、次の条件があります。

自分だけで買い手を探していた場合は、対象外です。売り手として専門家活用枠と一緒に申請し、売った後に残った事業を廃業する使い方もあります。

対象になる費用

費用中身
廃業支援費(上限50万円)司法書士への登記の報酬、解散・清算の税務申告の専門家費用
在庫廃棄費在庫を専門業者に処分してもらう費用
解体費建物・設備の解体
原状回復費借りていた場所を返すときの原状回復
リースの解約費解約金・違約金
土壌汚染調査費土壌の調査

在庫を売ってお金を得る場合の処分費は、対象外です。廃業の手続き全体は会社を廃業する手続きと費用にまとめています。

申請の準備

申請の前に、次の準備が要ります。時間がかかるものから先に進めてください。

準備中身
GビズIDプライム申請に必須。発行に1〜2週間、混雑時は3週間ほど
仲介会社の登録の確認国のデータベースで見る
決算書・申告書補助率の条件や小規模の基準の確認に使う
認定支援機関の確認廃業・再チャレンジ枠で必要

申請の内容は、事業者本人が理解している必要があります。行政書士でない人が有償で申請書を作ると、法令違反のおそれがあると公募要領は注意しています。

次に読む

出典

相談について

当サイトは、売却の申込みや補助金の申請代行を受け付けていません。どの枠が合いそうか迷ったら、LINEで聞いてください。

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